東京市場 ストラテジストが読む 米中改善期待で2万4000円超え=三宅一弘
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9月は重要イベントが盛りだくさんだが、日経平均株価はもみ合い相場を上放れに向かうのではないかとみる。特に中国の政策動向や為替相場に注視したい。
米中貿易戦争は8月23日に互いに500億ドルの輸入に追加関税25%を課した。米国は9月にさらに2000億ドル分の対中追加関税を予定している。トランプ大統領は、自国優位の知財政策や助成策、外資への技術移転強要など中国の国内産業保護政策を批判し、是正を求めているほか、人民元安を問題視している。中国は対米輸出額が5000億ドル、対米輸入額が1300億ドルなので、米国が2000億ドルの対中輸入品に追加関税を課すとお手上げになる。
一方、11月の中間選挙を控えてトランプ政権は対中政策で成果を得たい。米中両国間で落としどころを探る動きが強まるだろう。
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週刊エコノミスト
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