今週のポイント ロシア賃金統計(9月19日) 高い伸びが継続か=神戸雄堂
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9月19日にロシア連邦国家統計局は、8月の賃金統計を公表する。ロシアの賃金上昇率(前年同月比、以下同様)は、名目、実質ベースともに2018年以降高い伸びを示しており、8月中旬に公表された7月の実質賃金上昇率は8.0%にも達している。ロシアの実質賃金上昇率は、国内総生産(GDP)の約5割を占める民間消費と相関性が高く、賃金統計はロシア経済の先行きを見通す上でも重要な統計となっている。
ロシアの賃金上昇率は、名目、実質ベースともに15年末から16年年初にかけて底打ちし、改善基調が続いている。その要因として、名目ベースでは最低賃金の引き上げと労働市場の引き締まり、実質ベースではインフレ率の鈍化が挙げられる。
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週刊エコノミスト
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