東京市場 ストラテジストが読む 売り一巡後に割安さ修正期待=三井郁男
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株式市場は、出口が見えない米中貿易戦争の動向に、トルコ・アルゼンチンなど新興国不安も強まり軟調な展開が続いたが、好調な米国株式に牽引(けんいん)され買い戻しが始まったようだ。
8月の米中貿易交渉は平行線となったが、11月の多国間の首脳会議で、米中首脳会談を模索する動きもあり、着地を巡る探り合いが始まった可能性もある。日米通商協議は、米国は2国間自由貿易協定(FTA)を、日本は環太平洋パートナーシップ協定(TPP)への米国の復帰を訴える展開で、日本は自動車関連の関税引き上げ回避に向け9月の協議が正念場となる。
景気動向は、4~6月期の実質国内総生産(GDP)は前年同期比1・9%のプラス成長に転換した。民間消費支出が前期比0・7%増、民間設備投資は前期比1・3%増で底堅い内需が緩やかな成長を支えている。
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週刊エコノミスト
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