マーケット・金融THE MARKET

東京市場 ストラテジストが読む 売り一巡後に割安さ修正期待=三井郁男

日経平均(2017年9月8日~18年8月31日)
日経平均(2017年9月8日~18年8月31日)

 株式市場は、出口が見えない米中貿易戦争の動向に、トルコ・アルゼンチンなど新興国不安も強まり軟調な展開が続いたが、好調な米国株式に牽引(けんいん)され買い戻しが始まったようだ。

 8月の米中貿易交渉は平行線となったが、11月の多国間の首脳会議で、米中首脳会談を模索する動きもあり、着地を巡る探り合いが始まった可能性もある。日米通商協議は、米国は2国間自由貿易協定(FTA)を、日本は環太平洋パートナーシップ協定(TPP)への米国の復帰を訴える展開で、日本は自動車関連の関税引き上げ回避に向け9月の協議が正念場となる。

 景気動向は、4~6月期の実質国内総生産(GDP)は前年同期比1・9%のプラス成長に転換した。民間消費支出が前期比0・7%増、民間設備投資は前期比1・3%増で底堅い内需が緩やかな成長を支えている。

残り512文字(全文867文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事