今週のポイント 企業向けサービス価格指数(9月25日) 人件費増加などで上昇基調続く=白波瀬康雄
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9月25日に日銀が8月の企業向けサービス価格指数を公表する。物価関連の統計の中では注目度は高くないが、日銀が目指す「賃金上昇を伴いながらの物価上昇率の高まり」という好循環が生じていることが、企業向けサービス価格の動向からうかがえる。労働需給は引き続き逼迫(ひっぱく)しており、人件費の増加などによる物価上昇圧力が一段と強まるのか注目だ。
日本経済は景気回復が続いているものの、物価の基調は弱まっている。消費者物価(生鮮食品を除く総合)は、2018年2月に前年比1.0%上昇まで伸び率を高めた後、7月には同0.8%上昇と鈍化している。また、日銀が物価の基調を示す指標として重視している「生鮮食品及びエネルギーを除く総合」は、7月に前年比0.3%上昇となり、約1年間プラスを維持しているが、伸び率は0%台前半での推移が続いている。企業は原材…
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週刊エコノミスト
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