NY市場 堅調な企業業績が株価を支えるか=平秀昭
有料記事
米中間の貿易摩擦はくすぶっているが、堅調な企業業績を背景にS&P500株価指数は夏場から秋口にかけて高値更新が続いている。市場予想通りの増益が続けば、2019年の予想株価収益率(PER)は16倍台と割高感はないが、株価評価の前提となる堅調な企業業績が持続するかを見極めるためには7~9月期決算の動向が重要だ。
マクロの観点からは、7~9月期の国内総生産(GDP)は3%程度の高い成長率が見込まれている。一部住宅市場でやや弱含みが見られるものの、個人と企業のセンチメントは良好で、個人消費や企業の設備投資が堅調なことは企業業績にとってプラスだろう。7~9月期の1株当たり利益(EPS)成長率は19%と、4~6月期の同24%から減速が見込まれるが、前年同期が8%と高い伸び率でなかったことを踏まえると、実際の伸び…
残り143文字(全文498文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める