東京市場 ストラテジストが読む 国内要因では投資のタイミング=隅谷俊夫
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10月に入り米長期金利の上昇や米中摩擦を警戒し、世界的に株安が進んだ。日経平均株価も2万4000円台から2万2000円台に急落し、日経平均株価の予想PER(株価収益率=株価÷1株当たりの予想純利益)も約14倍から約13倍に低下した。今年の7月、8月、9月は13倍を割り込むと日経平均株価は割安感から反発したので、現状は下値余地が小さくなったと考えられる。
幸い、世界的株安が進んでも外国為替市場は平穏で、ドル・円相場は日米金利差から1ドル=112円前後で底堅く推移している。10月第4週から3月期決算企業の中間決算の発表が始まるが、企業が業績予想の前提としている為替レートは1ドル=105~110円が多い。ドル・円相場が現状で推移する限り、輸出関連企業には為替メリットが発生する。貿易摩擦問題など懸念要因はあるものの、中間決算の場で今期の予想純利益を上方…
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週刊エコノミスト
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