沿線開発 「共創の場」を創出=堀健一 攻める私鉄
有料記事
政府が後押しする「働き方改革」により、テレワークや在宅勤務、郊外のシェアオフィスなど「働く場」の多様化が進んでいる。鉄道を使った移動を伴わない「職住近接」の傾向はますます高まる。
沿線に開発されたニュータウンなどの郊外型の住宅地では住民の高齢化が進み、すでにオールドタウン化している。「場所の移動」「消費」「住み替え」といった鉄道会社の収益につながる生活行動の停滞が進む可能性も高まっている。
自宅からスマートフォンやパソコンを使って買い物ができるし、シェアリングエコノミーが進んでいけば、沿線のスーパーなどの大規模店での消費額は伸びが見込みにくい。郊外から都心への通勤定期客をあて込み、郊外住宅地の不動産や都心部の商業施設の開発で稼ぐという鉄道会社のビジネスモデルは危機に直面している。
残り2363文字(全文2708文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める