今週のポイント 消費者物価指数(11月22日) 物価上昇のいびつさは緩和するか=上野剛志
有料記事
11月22日に10月の消費者物価指数(CPI)が総務省統計局より公表される。10月に公表された9月の消費者物価指数を確認しておくと、ヘッドラインとして最も注目される「生鮮食品を除く総合ベース(以下、コアCPI)」の上昇率は前年比1.0%となり、2カ月連続で伸び率を拡大した。コアCPI上昇率の1%台到達は今年2月以来7カ月ぶりとなる。
ただし、その内訳はかなりいびつな状況になっている。コアCPI上昇率(前年比1.0%)を分野によって寄与度分解すると、ガソリン・電気代等のエネルギーの寄与度が0.63%と大半を占め、残りは食料(生鮮食品を除く)0.23%、その他品目0.14%という構成になっている。エネルギーの寄与が大きいことから、物価の基調を判断する際の一つの目安である「生鮮食品及びエネルギーを除く総合ベース」の上昇率は、前年比…
残り661文字(全文1029文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める