NY市場 高値圏の長期金利は株価に逆風=佐々木大樹
有料記事
10月の株式相場は大幅反落となった。米中貿易摩擦の激化の影響が米主要企業の業績見通しにもネガティブに表れ始めたことが主因として大きく取りざたされているが、きっかけは10月初旬に7年5カ月ぶりに高値を更新した米国10年金利の上昇だったと考えている。
今年2月の株価急落の局面と同様、長期金利の上昇により株式投資家の警戒感が高まったことに起因する動きだったと思われる。
10月の株価下落において興味深いのは、通常、株価が下落する局面では債券が買われやすく長期金利は低下するのだが、今回の局面ではあまり金利低下せずに、長期金利の指標である10年金利は11月2日には再び3.2%をつけるなど高値圏で推移していることである。
残り183文字(全文491文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める