今週のポイント インドの国内総生産(11月30日) 消費主導の成長軌道を維持=斉藤誠
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11月30日にインドで7~9月期の国内総生産(GDP)が公表される。まず4~6月期の実質GDPを振り返ると、成長率は前年比8.2%増となり、2年ぶりの8%台に到達した。民間消費は1~3月期の同6.7%増から同8.6%増に加速し、インド経済は高額紙幣廃止や物品サービス税(GST)導入を背景とする停滞局面を脱して、本来の消費主導の成長軌道に回復した。
7~9月期の実質GDPはどうか。まずインド経済を牽引(けんいん)する力強い消費需要は足元も好調だ。7~9月の鉱工業生産指数を見ると、非耐久消費財生産が同6.1%増(4~6月:前年比1.9%増)、耐久消費財生産が前年比8.1%増(4~6月:同8.0%増)と、それぞれ上昇している。
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週刊エコノミスト
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