マーケット・金融THE MARKET

NY市場 不安指数落ち着けば株価押し上げ=堀古英司

 主要企業の7~9月期決算はおおむね終了し、S&P500構成銘柄の約8割の企業が1株利益で予想を上回るなど好調で、増益率は前年同期比約26%に達した。

 一方、株式相場は中間選挙後、一時的に反発する場面もあったが、年初来ほぼ横ばいの水準でもみ合う展開が続いている。

 この結果S&P指数の2019年予想株価収益倍率は15倍台と、12年以来の低い水準での取引となっている。

 米国の景気拡大局面が10年近く続き、後半に差し掛かっていることを警戒する向きは多い。株価が下落すると「景気の先行きを占っているのかもしれない」と投資家は不安になり、これが株価の変動率を引き上げやすくなっている。実際、投資家の不安心理を示すとされるVIX(株価変動率指数)は20近くと、通常時の12、13近辺を大きく上回っている。

残り125文字(全文473文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事