NY市場 不安指数落ち着けば株価押し上げ=堀古英司
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主要企業の7~9月期決算はおおむね終了し、S&P500構成銘柄の約8割の企業が1株利益で予想を上回るなど好調で、増益率は前年同期比約26%に達した。
一方、株式相場は中間選挙後、一時的に反発する場面もあったが、年初来ほぼ横ばいの水準でもみ合う展開が続いている。
この結果S&P指数の2019年予想株価収益倍率は15倍台と、12年以来の低い水準での取引となっている。
米国の景気拡大局面が10年近く続き、後半に差し掛かっていることを警戒する向きは多い。株価が下落すると「景気の先行きを占っているのかもしれない」と投資家は不安になり、これが株価の変動率を引き上げやすくなっている。実際、投資家の不安心理を示すとされるVIX(株価変動率指数)は20近くと、通常時の12、13近辺を大きく上回っている。
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週刊エコノミスト
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