今週のポイント 中国GDP(1月21日) 10~12月期は6.4%へ低下か=三尾幸吉郎
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中国国家統計局は1月21日、10~12月期の国内総生産(GDP)を発表する。前回の7~9月期は実質で前年比6.5%増と、前四半期の同6.7%増を0.2ポイント下回り、2四半期連続で減速した(図)。
これまでの流れを振り返ると、党大会前に実施した景気対策で債務が膨張していたため、2018年に入り中国政府は債務圧縮(デレバレッジ)を本格化、その影響でインフラ投資は急減速した。それに追い打ちをかけたのが米中貿易戦争で、「中国製造2025」に対する先行き不透明感が強まり投資意欲は減退、景気を悪化させた。そして中国株は大きく下落、消費者マインドにも打撃を与えた。よって、今回の10~12月期は前四半期をさらに下回ることになりそうだ。
既に公表された10~11月期の景気指標をみると、製造業PMI(製造業購買担当者景気指数、国家統計局)は、10月が50.2%、11月が50.0%と7~9月期の平均(51.1%)を下回った。非製造業PMI(非製造業商務活動指数、国家統計局)も、10月が53.9%、11月が53.4%と7~9月期の平均(54.4%)を下回っている。
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週刊エコノミスト
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