NY市場 過度な悲観を修正する動き=堀古英司
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主要企業の2018年10~12月期決算が本格化している。法人税減税の効果を大きく受けて、18年(通年)のS&P500構成銘柄の利益成長は20%を超える見通しだ。しかし、減税の効果が剥落する19年は、増益率が大きく低下することが予想されており、不透明な世界経済、政治要因も手伝って、一段と慎重な見方が広がっている。
18年9月末時点で10%強が見込まれていた19年の利益成長率は、現時点で7%弱にまで低下している。確かに企業の利益成長鈍化は18年末にかけての相場調整の一因であり、年初のアップルの業績下方修正などで懸念は一部顕在化した。しかし、業績ゼロ成長や近く景気後退に入るとの見方は行き過ぎだろう。19年利益予想の約3%の下振れに対して、株価は高値から最大約20%の下落となり、むしろ株価の割安さは一段と際立っ…
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週刊エコノミスト
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