週刊エコノミスト Online 進化する弁護士・会計士・弁理士
会計士編 人手不足で監査報酬は上昇傾向=伊藤歩
有料記事
目立つ「新日本離れ」
「監査法人が監査先の数で競い合う時代は終わった。相次ぐ会計不祥事で、より細かい監査手続きを求められるようになったうえ、人手不足も深刻化している。小規模、もしくは高リスクの監査先を優良会社に入れ替えるため、監査報酬の値上げを持ちかけ、あえて先方から切られるように仕向けてすらいる」──。大手監査法人の現役会計士は、こう明かす。
毎年株主総会のシーズンが近づくと、上場各社による監査法人の交代が発表される。企業で財務諸表を作成している経理部門の現場社員にとって、監査法人の交代は重い負担になる。交代すれば、また一から事業構造を理解してもらわねばならないからだ。
残り1926文字(全文2214文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める