週刊エコノミスト Online進化する弁護士・会計士・弁理士

会計士編 人手不足で監査報酬は上昇傾向=伊藤歩

目立つ「新日本離れ」

「監査法人が監査先の数で競い合う時代は終わった。相次ぐ会計不祥事で、より細かい監査手続きを求められるようになったうえ、人手不足も深刻化している。小規模、もしくは高リスクの監査先を優良会社に入れ替えるため、監査報酬の値上げを持ちかけ、あえて先方から切られるように仕向けてすらいる」──。大手監査法人の現役会計士は、こう明かす。

 毎年株主総会のシーズンが近づくと、上場各社による監査法人の交代が発表される。企業で財務諸表を作成している経理部門の現場社員にとって、監査法人の交代は重い負担になる。交代すれば、また一から事業構造を理解してもらわねばならないからだ。

残り1926文字(全文2214文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月9日号

EV失速の真相16 EV販売は企業ごとに明暗 利益を出せるのは3社程度■野辺継男20 高成長テスラに変調 HV好調のトヨタ株 5年ぶり時価総額逆転が視野に■遠藤功治22 最高益の真実 トヨタ、長期的に避けられない構造転換■中西孝樹25 中国市場 航続距離、コスト、充電性能 止まらない中国車の進化■湯 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事