マーケット・金融THE MARKET

今週のポイント 10~12月期のGDP速報(2月14日) 2四半期ぶりのプラス成長に=白波瀬康雄

 2月14日に内閣府から2018年10~12月期のGDP(国内総生産)速報が発表される。7~9期の実質GDP成長率は内外需とも成長率を押し下げ、前期比年率2.5%減と2四半期ぶりのマイナスとなった。台風や地震などの自然災害の影響が解消され、10~12月期はプラス成長になると見られるが、成長率は前期比年率1%台の伸びにとどまり、景気回復の勢いは鈍りそうだ。日本経済の足踏み感が強まっている。

 特に、輸出の伸びが減速している。10~12月期も外需が成長率を押し下げ、3四半期連続のマイナス寄与となりそうだ。貿易統計の輸出数量指数は12月に前年比5.8%減と2カ月連続のマイナスとなり、11月の同1.9%減からマイナス幅を拡大した。地域別にみると、欧米向けは増加を維持しているが、中国向けが前年比13.9%減と大幅に落ち込んだ。半導体製造装置などを含む一般機械や、電子部品や通信機などを含む電気…

残り630文字(全文1025文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事