東京市場 ストラテジストが読む 戻り歩調持続の材料は「5G」=隅谷俊夫
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日本企業の2018年4~12月期の決算発表が峠を越えた。中国景気減速を理由として、通期(19年3月期)の業績予想を下方修正する企業が相次いだが、純利益予想を引き上げたソニーなど上方修正する企業もあった。
日経平均に採用されている225銘柄の通期の予想純利益は2月8日時点で、昨年11月の決算発表時より約2%の下方修正にとどまっている。当時、日経平均株価は2万2000円前後で推移していたため、この2%下の2万1000円台半ばまで戻してもおかしくない。
米ダウ工業株30種平均(NYダウ)は現在、昨年10月につけた高値から12月につけた安値までの下げ幅のうち、7割を戻して2万5000ドル台を回復した。一方、日経平均株価は同期間の下げ幅の3割戻しの2万円台にとどまっている。日本企業が中国景気の影響を受けやすい点や、米国の利上げ見送り観測によるドル安・円高懸念が、日経平均株価がNYダウから大きく出遅れる要因になっている。
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週刊エコノミスト
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