東京市場 ストラテジストが読む 米中緩和、景気敏感株に再評価=三井郁男
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株式市場は、米中通商協議の進展期待や、各国中央銀行の緩和的な政策による流動性の供給などから水準訂正が進んだ。株価の回復から売り圧力もそれなりに強まり、経済のファンダメンタルズ(基礎的条件)や来期業績をにらんだ銘柄選択が重要になりそうだ。
足元のマクロ面は、米中の貿易摩擦の影響が顕在化している。1月の貿易統計は、輸出金額が前年比8・4%減で前月の同3・9%減から更に失速した。輸出は中国向けが17・4%減となったことに加え欧州連合(EU)向けの減少が目立つ。1月の工作機械受注も、前年比18・8%減少し、中国向けは52・3%減少し11カ月連続のマイナスとなった。米国向けも5・9%減とマイナスに転換した。2月の月例経済報告では、生産の判断が電子部品に減速が大きく40カ月ぶりに下方修…
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週刊エコノミスト
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