マーケット・金融THE MARKET

今週のポイント 景気ウオッチャー調査(4月8日) 2カ月連続の改善となるか=白波瀬康雄

現状判断DIと景気動向指数(CI一致指数)の推移
現状判断DIと景気動向指数(CI一致指数)の推移

 4月8日に内閣府から3月の景気ウオッチャー調査が公表される。同調査は、タクシー運転手やスーパー・コンビニの店員など景気の動向を敏感に感じ取れる人たちに、景気の現状や先行きをどうみているかを調査している。日本経済は海外経済の減速を受けて輸出や生産が弱含んでおり、景気後退に陥るリスクが高まっている。

 茂木敏充・経済再生担当相は3月20日、同月の月例経済報告後の記者会見で、景気回復期間について「今年1月に戦後最長を更新した可能性があるとの認識は変わっていない」と述べたが、雲行きが怪しくなってきた。速報性があり、景気への先行性も高いとされる景気ウオッチャーの動向が注目される。

 景気ウオッチャー調査の現状判断DI(季節調整値)は、2018年以降好不況の節目となる50を下回って推移しており、景況感は停滞した状況が続いている。2月は47.5と3カ月ぶりに改善したものの、水準は高くない。

残り615文字(全文1007文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事