Q株価指数で何がわかるか A消費者や経営者の景況感=永浜利広
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市場のさまざまな思惑反映
株価は、経済のさまざまな面で重要な意味を持つ。企業から見ると、株価の変動は企業の資金調達を左右することから、資金調達行動にも影響を及ぼす。また、家計が保有する株価の変動は、家計の金融資産額に影響を与え、消費支出や住宅投資を通じて国内総生産(GDP)に影響する。
さらに、株価の変化は消費者や経営者の景況感の変化を通じても経済に影響を及ぼす。何よりも、株価は企業の今後の収益性や成長性に依存することから、取引に際しては将来の期待が価格に反映されやすく、少しの期待の変化で大きく動くことになる。
また、取引所全体や特定の銘柄群の株価動向を示す株価指数も重要だ。国内外に数多くある指数の中でも日本では「日経平均株価」「東証株価指数(TOPIX)」の二つが注目される。
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週刊エコノミスト
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