週刊エコノミスト Online

掃除に洗濯に食事に育児も家事の外注は当たり前=小林知代

もはや主婦・主夫の牙城ではない (Bloomberg)
もはや主婦・主夫の牙城ではない (Bloomberg)

 ワシントンDC郊外に住む筆者の周囲では、家事を楽しんでいる人が多い。米国の中流層の家庭では、家事のアウトソーシング(外注)は当たり前になっており、専業主婦でも掃除サービスを利用している。洗濯や育児など特定の家事の外注によって、負担軽減はもちろんのこと、料理など自分でやる家事を楽しむ余裕も出てきて、少ない時間なりに集中して極めようとする気も起きる。だから、家事を楽しんでいるのだ。一方、日本に行くと、家事をする女性たちは、専業・共稼ぎ関係なく疲弊している感がある。この違いはどこから来るのであろうか。

 筆者もよく使う家事サービスは、洗濯の宅配だ。近所のクリーニング店が手がけるサービスで、毎週火・金曜日の午前中にスマートフォンで注文をすると回収にやってきて、夕方までには宅配される。アイロンがけのみなどメニューも豊富だ。洗濯の宅配サービスは、近くアマゾンも参入すると言われているほど人気上昇中だ。

残り906文字(全文1305文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事