NY市場 FRBのハト派化で高まる警戒感=小林正和
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年明け以降、米連邦準備制度理事会(FRB)の引き締め路線からの転換や米中貿易摩擦緩和への期待感から米株式相場の戻りが再び勢いを増し、過熱も冷え込みもしない「適温相場」が再来したかに見えた。しかしFRBは3月19~20日に開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で、利上げ路線を大きく転換し、様子見姿勢を示したことで、一部の市場参加者の間で警戒感が高まっている。
今回のFOMCでは年内の利上げ見送りと9月末の資産縮小終了が発表されたが、3月20日の米株式市場では金利に敏感な金融株を中心に売られ、米ダウ工業株30種平均は前日比141ドル安で終えた。一方、米債券市場では10年債の利回りが3カ月物を下回る「逆イールド」が発生し、世界景気低迷への懸念が高まった。
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週刊エコノミスト
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