プラチナ 供給不安と割安感で高い=中山修二
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ディーゼル車の排ガス触媒である白金(プラチナ)は、クルマの電動化や消費者のディーゼル離れが需要面の弱さだが相場には織り込まれた。経済減速懸念が強い中国の宝飾需要減退も懸念される。ただ、米中貿易摩擦による中国経済減速が米株価安に結びつき金が買われており、白金もこれと同様の形で、中国経済の先行き不安が買い材料になり得る。
一方、南アフリカ共和国の白金鉱山は今夏で賃金契約の期限を迎え、労使交渉の難航が見込まれ、鉱山スト発生のリスクが高まっている。AMCU(鉱山労働者・建設組合連合)は賃上げと同時に雇用確保(リストラ反対)を要求する予定で、経営継続に合理化が不可欠な鉱山会社側も譲れない事情があるため、対立の激化は避けられまい。
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週刊エコノミスト
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