週刊エコノミスト Online迫る景気後退 世界経済入門

Q世界経済をFRBは救うか A「世界中央銀行」になったが利上げ停止では力不足=河野龍太郎

FRBに年内利下げ見通しまで出始めた(Bloomberg)
FRBに年内利下げ見通しまで出始めた(Bloomberg)

 現在、グローバル経済では二つの大きな力が綱引きしている。一つは、中国を起点とする貿易を通じた実物経済への負のショック。もう一つは、1月に政策スタンスを変更したFRBの金融緩和効果のインパクトだ。

 前者については、中国の設備投資の冷え込みを起点に昨秋、日本や韓国などの工業国から中国への資本財輸出が急減し、現在、それらの国で設備投資の減速など2次的な悪影響が広がっている。震源地の中国経済の減速が続くため、少なくとも今年前半はグローバル経済の減速が続く見通しだ。

 とはいえ、後者に関し1月のFRBの利上げ中断表明をきっかけにグローバル資本市場に大量の資金が流入し、新興国を中心に金融緩和効果が広がっている。中国経済の減速がもたらすショックを和らげ、グローバル経済の早期回復を期待する人も多い。

残り2263文字(全文2609文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

10月4日号

新制度スタート! マンション管理必勝法14 動き出した二つの評価制度 住人の意識改革が始まった ■荒木 涼子/白鳥 達哉18 よく分かる「評価制度」 高得点獲得のポイント ■荒木 涼子20 国の制度もスタート 自治体が優良管理を「認定」 ■白鳥 達哉23 迫る「第三の老い」 ここまで深刻な管理員不足 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事