原油 減産と制裁で高値=柴田明夫
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ニューヨークWTI原油は4月8日に1バレル=64ドル台半ばと昨年11月1日以来の高値を付けた。石油輸出国機構(OPEC)の協調減産と米国の対イラン、ベネズエラの禁輸制裁に加え、リビアでの軍事衝突で同国からの供給懸念で上昇に弾みがついた。トランプ米大統領が、イラン革命防衛隊をテロ組織に指定したことで地政学リスクも高まっている。
OPECによると、2月の産油量は1月比22万バレル減少した。サウジアラビアが減産目標に対する順守率を170%超とし、ベネズエラも産油量を2016年比で半減させた。また、3月半ばに開かれたOPECと非OPEC加盟国による共同閣僚監視委員会(JMMC)が、19年下半期の生産目標を6月25日の会合で決定するよう勧告したことを受け、協調減産が年末まで延長される可能性も出てきた。
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週刊エコノミスト
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