今週のポイント 4月の貸出・預金動向(5月14日) 貸し出し鈍化が地銀の課題に=上野剛志
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5月14日に日本銀行から4月の貸出・預金動向(速報)が公表される。同統計は銀行や信金などの貸し出しや預金の動向をまとめたものだ。アベノミクス開始以降の状況を振り返ると、2012年12月時点で前年比1.4%だった銀行全体の貸し出しの伸びは、徐々に水準を切り上げ、17年7月には同3.4%に達した。その後は伸びが鈍化し、直近19年3月時点では同2.5%となっている。
この間の動きを業態別に見た場合、「都銀等」(対象行は図注記に記載)の伸び率が大きく変動しており、銀行貸し出し全体の動向を左右してきた。「都銀等」の貸し出しは大口資金需要の影響を受けやすく、近年はとりわけ大規模なM&A(合併・買収)に絡む資金需要の発生が変動の要因となってきた。
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週刊エコノミスト
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