穀物 トウモロコシが強含み=茅野信行
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米国では毎年、トウモロコシの作付けが5月上旬に始まるが、今年は天候が例年と異なる。
「世界の穀倉」と呼ばれる米中西部では、5月に入ると摂氏25度程度まで気温が上昇するのが普通だが、今年は、年初に米国を襲った強烈な寒波の影響で「クール・アンド・ウエット(低温・多雨)」が長引き、イリノイ州などでは、昨年より5~10度も気温が低い状態が長引いた。
農作物栽培の際の温度の目安になる「有効積算温度」(ある期間の日平均気温のうち、基準温度を超えた分だけ取り出し合計したもの)の不足は、トウモロコシの作柄にさまざまな悪影響を及ぼす。
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