マーケット・金融 THE MARKET

今週のポイント インドの国内総生産(5月31日) 消費主導の成長軌道が変調=斉藤誠

(出所)インド統計・計画実施省
(出所)インド統計・計画実施省

 5月31日にインドで1~3月期の国内総生産(GDP)が発表される。2018年10~12月期の実質GDP成長率は同7~9月期に記録した前年同期比7.0%成長から減速。インド経済は16年末の高額紙幣廃止や17年7月の物品サービス税導入に伴うショックからの回復局面が17年後半から続いていたが、昨年1~3月期をピークに減速傾向にある。

 1~3月期の実質GDPは、まず経済の牽引(けんいん)役の民間消費が鈍化するだろう。1~3月は自動車販売台数(二輪・三輪含む)が前年比7.6%減(10~12月:同6.6%増)と落ち込み、鉱工業生産指数を構成する消費財生産は同1.2%増(10~12月:同5.3%増)と鈍化した。投資は設備稼働率が昨年上昇傾向を続けたことを踏まえると2桁成長を記録した10~12月期に続いて高めの水準を維持しそうだ。もっ…

残り438文字(全文803文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

5月14日・21日合併号

ストップ!人口半減16 「自立持続可能」は全国65自治体 個性伸ばす「開成町」「忍野村」■荒木涼子/村田晋一郎19 地方の活路 カギは「多極集住」と高品質観光業 「よそ者・若者・ばか者」を生かせ■冨山和彦20 「人口減」のウソを斬る 地方消失の真因は若年女性の流出■天野馨南子25 労働力不足 203 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事