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週刊エコノミスト Online マンションの悲劇

買うより売る方が難しい 相場観つかみ専任契約で=榊淳司

所有するマンションの相場価格をつかむことが大切だ(Bloomberg)
所有するマンションの相場価格をつかむことが大切だ(Bloomberg)

「いらないマンション」を保有している人は意外と多い。相続で不本意ながら区分所有権を得てしまう、というケースをよく見かける。だいたい遠隔の郊外か、地方都市に立地するマンションだ。

 実のところ、マンションは買うよりも売る方が難しい。まずは、売りたいマンションの相場観はつかんでおく必要がある。所有するマンションや周辺マンションの売り出しチラシが入れば取っておき、近所の不動産業者で情報収集するのもいいだろう。また、不動産業の友人がいれば、日本中の売り物件情報を宅地建物取引業者が閲覧できるサイト「レインズ」(不動産流通標準情報システム、国土交通相指定の流通機構が運営)を見てもらうと、所有するマンションが過去にどのぐらいの価格で売れたのかが分かる。

 最近は物件別に資産価値を評価するサイトもある。ただ、これらはネット上で収集できる過去の売り出し価格をベースにしているものもあり、やや高めに出てくるので注意が必要だ。

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