新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

マーケット・金融 残る・消える地銀

地銀給与の現実 10年前と比べて8割超が減少=鎌田正文

(注)有価証券報告書で「従業員数」「平均年齢」「平均年間給与」を開示している地方銀行84行が対象。フィナンシャルグループはFG、ホールディングスはHD、フィナンシャルホールディングスはFHDと表記。コンコルディアFG(横浜銀行・東日本銀行)など、銀行持ち株会社を結成した関係で報告書が未提出となっている銀行はランキング対象外としている。また、常陽銀行はめぶきFGに属するが、銀行単体で報告書を提出しているためランキング対象内とした(出所)有価証券報告書より筆者および編集部作成
(注)有価証券報告書で「従業員数」「平均年齢」「平均年間給与」を開示している地方銀行84行が対象。フィナンシャルグループはFG、ホールディングスはHD、フィナンシャルホールディングスはFHDと表記。コンコルディアFG(横浜銀行・東日本銀行)など、銀行持ち株会社を結成した関係で報告書が未提出となっている銀行はランキング対象外としている。また、常陽銀行はめぶきFGに属するが、銀行単体で報告書を提出しているためランキング対象内とした(出所)有価証券報告書より筆者および編集部作成

詳しくはこちら

詳しくはこちら

 銀行持ち株会社を使った経営統合などで地方銀行の再編が活発化。それに伴い銀行員の報酬にも変化が見られる。

 2018年3月期の有価証券報告書を提出している地方銀行84行と銀行持ち株会社13社を対象に、従業員の平均年収を算出した(表1、表2)。

 地方銀行上位10行内に入った第二地銀は東京スター銀行のみで、ほかはすべて地銀となっている。スルガ銀行の800万円は、ホンダや三菱電機といった大手製造業と同水準だ。ただし、スルガ銀は投資用不動産ローンの不正問題が発覚、業績が大幅に悪化しており、今後もこの水準を維持するのは難しいと予想される。

 銀行持ち株会社では、九州フィナンシャルグループ(FG)、めぶきFG、コンコルディアFG、りそなホールディングス(HD)の子会社である関西みらいFGで1000万円を突破している。傘下銀行よりも高い給与の役職員が相対的に多く、平均年収が押し上げられる傾向にある。

残り815文字(全文1225文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事