地銀給与の現実 10年前と比べて8割超が減少=鎌田正文
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銀行持ち株会社を使った経営統合などで地方銀行の再編が活発化。それに伴い銀行員の報酬にも変化が見られる。
2018年3月期の有価証券報告書を提出している地方銀行84行と銀行持ち株会社13社を対象に、従業員の平均年収を算出した(表1、表2)。
地方銀行上位10行内に入った第二地銀は東京スター銀行のみで、ほかはすべて地銀となっている。スルガ銀行の800万円は、ホンダや三菱電機といった大手製造業と同水準だ。ただし、スルガ銀は投資用不動産ローンの不正問題が発覚、業績が大幅に悪化しており、今後もこの水準を維持するのは難しいと予想される。
銀行持ち株会社では、九州フィナンシャルグループ(FG)、めぶきFG、コンコルディアFG、りそなホールディングス(HD)の子会社である関西みらいFGで1000万円を突破している。傘下銀行よりも高い給与の役職員が相対的に多く、平均年収が押し上げられる傾向にある。
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週刊エコノミスト
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