マーケット・金融残る・消える地銀

地銀襲う不良債権 与信費用が3倍に急増=山本大輔

「うち以外にも、地銀だけで十数行やられたはずです」

 ある銀行幹部は、ため息交じりにこう漏らした。全国に支店網を広げるなど急拡大を続けていた中堅の保険代理店チェーンが、国税当局に不正会計を指摘されたのは今年初めとされる。取引先の各銀行は状況は極めて厳しいと判断、同社の債務者区分を正常先から実質破綻先などに一気に引き下げ、2019年1~3月期に与信費用の計上を迫られた。

 取引先には横浜銀行、千葉銀行、群馬銀行、北陸銀行、北海道銀行、西日本シティ銀行、りそな銀行、新生銀行など多くの取引行が名を連ねた。各行の損失は10億円前後で、全体の業績に決定的な影響を与えたとまでは言い難いが、ある地銀首脳は「結果的には急拡大に際してのチェックが十分でなかった」と話す。

残り932文字(全文1260文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

10月4日号

新制度スタート! マンション管理必勝法14 動き出した二つの評価制度 住人の意識改革が始まった ■荒木 涼子/白鳥 達哉18 よく分かる「評価制度」 高得点獲得のポイント ■荒木 涼子20 国の制度もスタート 自治体が優良管理を「認定」 ■白鳥 達哉23 迫る「第三の老い」 ここまで深刻な管理員不足 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事