マーケット・金融残る・消える地銀

待ったなしの選択 総資産額16兆円が黒字化メド 非上場化や協同組織への道=吉沢亮二

(注)定義:貸出業務の総合的な収益性=平均貸出利回り−(平均預金利回り+平均預金経費率+直近15年間平均の与信関係費用率)。平均貸出利回り=貸出金利息÷貸出残高、平均預金利回り=預金利息(支払い)÷預金残高、平均預金経費率=営業経費÷預金残高、与信関係費用率は地方銀行業界の直近15年間平均値(出所)「全国銀行財務諸表分析 平成29年度決算」(全国銀行協会)、「金融再生法開示債権の状況等について平成30年3月期」(金融庁)のデータを基に筆者作成
(注)定義:貸出業務の総合的な収益性=平均貸出利回り−(平均預金利回り+平均預金経費率+直近15年間平均の与信関係費用率)。平均貸出利回り=貸出金利息÷貸出残高、平均預金利回り=預金利息(支払い)÷預金残高、平均預金経費率=営業経費÷預金残高、与信関係費用率は地方銀行業界の直近15年間平均値(出所)「全国銀行財務諸表分析 平成29年度決算」(全国銀行協会)、「金融再生法開示債権の状況等について平成30年3月期」(金融庁)のデータを基に筆者作成

 地方銀行(特段の断りがない限り全国地方銀行協会に加盟する64行)は、実質的に海外業務展開が難しい。また、国内業務の預貸業務が収益の大宗を占めるため、マイナス金利政策導入後の市場金利低下により困窮度合いが深まっている。

 実際、マクロ的にみると地銀の貸出業務は、貸出利息で経費が賄えず、赤字化している。

 図1は、地銀の貸出業務の収益性分析の結果を要因別に示したものである(全国銀行協会の直近公表値を基に分析したため、2018年3月期の加重平均値)。データは、貸出利回りから、収益にマイナスに働く支出要因を加味すると、18年3月期の地銀の貸出業務の総合的な収益性はマイナス0.07%、つまりは赤字になることを示している。

 この分析における支出要因としては、(1)預金利回り、(2)預金経費率、(3)与信関係費用率の18年3月期までの直近15年間の平均値──を勘案した。なお、5月に各行が開示した19年3月期における預貸の収益状況は、より悪化している。

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週刊エコノミスト

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