ケース別 こんな時どうする?=編集部/監修・牧野知弘
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ケース1 実家の空き家を相続した
生まれ育った実家には、誰しも愛着を持つだろう。しかし、愛着を持っているからといって、活用策や売却を考えずに持っているだけなのは、問題の先送りでしかない。固定資産税は毎年払わねばならず、都市部の一部では都市計画税も課される。その上、庭木の剪定(せんてい)など維持管理費もかかる。家は住まないと、どんどん傷む。家に思い出があり、他人の手に渡ったり、取り壊すのは忍びないという場合は、収益不動産として活用するのが有力選択肢になるだろう。
活用策といえば、ファミリー向けに賃貸することを想定しがちだ。しかし、賃料の折り合いがつかなかったり、その空き家では借り主の家族構成に見合わなかったりするなど、貸出先を見つけるのは容易ではない。
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週刊エコノミスト
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