テクノロジー

NEWS 電子部品材料の輸出規制 韓国「徴用工」への強気カード 高機能品限定の落としどころ=津村明宏/編集部

「物別れ」の直後に(安倍首相〈中央〉の前を歩く韓国の文在寅大統領〈右〉6月28日のG20首脳会議)
「物別れ」の直後に(安倍首相〈中央〉の前を歩く韓国の文在寅大統領〈右〉6月28日のG20首脳会議)

 政府は7月1日、韓国に対する有機ELディスプレー・半導体材料の輸出管理手続きを厳格化することを発表した。対象は、有機ELディスプレーの絶縁材料であるフッ化ポリイミド、半導体ウエハーに回路パターンを転写するレジスト(感光剤)、半導体回路を形成するエッチングガス(フッ化水素)の3品目。複数製品の輸出手続きをまとめて申請できる優遇措置があったが、7月4日から措置の対象外とする。これにより、3品目は契約ごとに政府の許可・審査を受けることになる。

 ただ、3品目に該当していても、厳格化措置が取られるのは一部の高機能品に限られそうだ。たとえばフッ化ポリイミドは、ディスプレー用途がテレビなのかスマートフォンなのか、あるいは、ディスプレーが折りたたみ可能か否かで性能が異なる。今回手続きが厳格化されるのは、折りたたみ可能なスマホや巻き取りができるテレビの有機EL向けとみられる。

残り882文字(全文1267文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月9日号

EV失速の真相16 EV販売は企業ごとに明暗 利益を出せるのは3社程度■野辺継男20 高成長テスラに変調 HV好調のトヨタ株 5年ぶり時価総額逆転が視野に■遠藤功治22 最高益の真実 トヨタ、長期的に避けられない構造転換■中西孝樹25 中国市場 航続距離、コスト、充電性能 止まらない中国車の進化■湯 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事