ニューヨーク市内では自転車のブームが続いている。自転車専用レーンの設置、レンタサイクル「シティバイク」の定着などが後押ししているためだ。

　市の発表によれば、マンハッタン島の50丁目から86丁目に至る区域の自転車通行量は、２０１２年から17年の５年間に、年率９・１％のペースで増加。５年前と比較して１日当たりの自転車通行量は55％増となった。

　一方で、危険な運転も増えているという。19年５月に発表されたニューヨーク市立大学ハンター校による調査では、赤信号でも停止しない信号無視運転が24％あり、信号が変わるまで待つ人は51％しかいなかった。ヘルメットの着用率も43％と低くなっている。