会社を買う選択肢 後継者難企業のオーナーに 個人M&Aが変える後半人生=嶺竜一
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サラリーマンが中小企業を購入し、オーナー社長に転身する。転職でもない、起業でもない、会社を買って事業を継ぐ選択肢が注目されている。
現在、日本には中小企業がおよそ410万社存在するが、そのうち127万社が10年以内に廃業し、650万人の雇用が失われるといわれている。大廃業時代の到来である。その理由は世界の産業構造の変化と、深刻な後継者不足だ。
中小企業の社長の6割が後継者不足に悩んでいる。中小企業の9割が家族経営だが、経営者の子どもがあとを継ぎたがらない。東京の大企業に勤めている、または、外国に留学に行ったきり海外に住んでいる子どもが、その生活を捨ててまで親の会社を継ごうとはしないのだ。
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週刊エコノミスト
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