経済・企業俺の転職 わたしの副業

家族の反対押し切り早期退職 「寄業」の予定がイチから営業

 早期退職制度を利用して、起業した人もいる。

 ソニーのエンジニアだった国井政夫さん(51、仮名)は4年前、早期退職制度を使って47歳で退職した。映像システム機器の設計の仕事をしていたが、11年に販売会社に出向。その間に戻りたいと思っていた古巣の部署がなくなった。

 販売会社では営業を4年間経験し手応えを感じており、「やりたい仕事ができないのなら独立しよう」と考えるようになった。

 だが、家族は猛反対。課長の役職定年は52歳で、その後は給料が毎年下がっていくと説明しても「大騒ぎだった」。独立した方が定年がないので長く働ける分、生涯賃金は高くなるという試算を出して説得した。軌道に乗らなければ再就職することを約束し、ようやく理解が得られた。

残り474文字(全文793文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

10月3日号

金利ある世界18 長期金利の居場所の探り合い 10年国債が主役に復活する日■稲留克俊21 絶えざる資産インフレとデフレ■水野和夫22 ドル・円 米金利上昇で景気失速、金利低下 1ドル=130円の円高を目指す■吉田恒24 日本株 企業に生じた「インフレ利得」 「マイナス金利」が追い風に ■黒瀬 浩一2 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事