週刊エコノミスト Online 挑戦者2019

浅野純平 森未来代表 ネットの木材取引で地方を元気に

撮影=武市公孝
撮影=武市公孝

 木材の「売り手」と「買い手」をつなげるインターネット木材市場「eTREE(イーツリー)」を開設。国内初の全国の木材業者をつなげるプラットフォームとして、木材の流通に新たな道を開く。

(聞き手=藤枝克治・本誌編集長/構成=加藤結花・編集部)

「eTREE」は木材に特化したEC(電子商取引)サイトで、製材所や材木店が所有する木材を集約。注文を受けて柱1本、板1枚から全国へ届けています。取り扱う樹種は国産のスギやヒノキから海外産のチークやウォールナットなど約30種で、建築材、一枚板、端材などのカテゴリーの中から、豊富な写真付きの説明文を見て選ぶことができます。取引が成立した場合には、出店業者さんから販売手数料として15~30%をいただきます。

 現実の木材の取引では、市場の開催は月2回ほどで、買い手はその地域の業者に限定されます。オンラインのeTREEなら365日売買ができ、買い手も地域を選びません。また、市場では売れ残ると処分価格で取引されてしまいますが、eTREEは木材を必要とする人とマッチングすることが可能なため、適正価格で取引することができます。 

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