長期金利 マイナス0.2%試す=徳勝礼子
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今年3月から急速にハト派化した米連邦準備制度理事会(FRB)が、実際に利下げを行うと市場が期待する米連邦公開市場委員会(FOMC)は、7月30~31日に開かれる。米雇用統計の強さから7月初めは利下げ期待が剥落、円金利も短期債の方から上昇したが、その後、パウエルFRB議長が緩和を示唆したことで、利下げが再び確実視されている。
その場合、日銀が追加緩和を実施するか否かは、為替の反応次第だろう。日銀の緩和はすでに限界に近く、急激かつ大幅な円高にならない限り、追加緩和策は講じられない可能性が高い。ただし、日銀が追随緩和をしない場合も、市場の緩和期待は剥落しそうにない。特に欧州中央銀行(ECB)が緩和姿勢を示せば、市場では「日銀だけ何もしないわけにはいかない」との見方が強まりやすい。
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週刊エコノミスト
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