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今週のポイント 米国GDP(7月26日) 成長率は大幅な低下を予想=窪谷浩

(注)季節調整済み系列の前期比年率 (出所)米商務省経済分析局(BEA)よりニッセイ基礎研究所作成
(注)季節調整済み系列の前期比年率 (出所)米商務省経済分析局(BEA)よりニッセイ基礎研究所作成

 7月26日に米国で今年4~6月期の国内総生産(GDP)が公表される。実質GDP成長率は、1~3月期が前期比年率3.1%と、18年10~12月期の同2.2%から伸びが加速した。当期は成長率の低下は不可避だが、どの程度の低下にとどまるのか注目される。

 まず、1~3月期を需要項目別に振り返ると、民間設備投資が前期比年率4.4%と前期の同5.4%に続き比較的堅調な伸びを維持したものの、個人消費が同0.9%にとどまり、18年4~6月期の同3.8%から3期連続の低下となった。また、住宅投資も同2.0%減とこちらは5期連続のマイナス成長となっており、回復はもたついている。

 一方、外需と在庫投資の成長率寄与度がそれぞれ0.94ポイント、0.55ポイントとなり、成長率を合計で1.5ポイント程度押上げたことが高成長となった大きな要因だ。

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