中国経済 インフラ主導の景気刺激に逆戻り アキレスけんは外貨準備の減少=呉軍華
有料記事
1989年の天安門事件によって一時期的に失速した時期を除くと、中国経済は79年の改革開放以来の低迷にまで成長が鈍化している。
政府統計ベースでみても、要注意シグナルが多い。たとえば需要項目別GDPをみると、消費の寄与率が大きく低下している(図1)。6月は、排ガス基準を厳しくするという政策要因によって、消費財の約10%強を占める自動車関連支出の伸びが17・2%にも上昇したという特殊要因がなかったら、消費の寄与率は一層低いものになっていただろう。
残り1430文字(全文1654文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める