仮想通貨 ビットコイン リブラ問題で足元は下落も 強気に転じ300万円超えに=高城泰
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仮想通貨バブル崩壊の年となった2018年とは一転、今年の仮想通貨市場は堅調だ。4月に始まったビットコイン上昇の原因は、新興国の通貨不安からの「逃避買い」にある。米国との貿易戦争が長期化する中国、対米関係が悪化している南米やイラン、トルコなどの富裕層から、資産をビットコインに退避させる動きが出た。また、米国をはじめ主要国が利下げへ動き出したことも金利のつかないビットコインの優位性を高め、価格上昇の後押しとなった。
しかし、フェイスブックが6月に独自仮想通貨「Libra(リブラ)」を発表すると風向きは一変。トランプ米大統領やパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長などからリブラに対する批判が相次ぎ、仮想通貨市場全体が急落。7月には業務改善命令が解除されたばかりの仮想通貨取引所ビットポイントジャパンで、約30億円相当の仮想通貨が流出する事件も起きた。短期的には下落傾向が続いており、マイニング(採掘)コストと…
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週刊エコノミスト
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