今週のポイント 4~6月期GDP(8月9日) 外需寄与度マイナスで成長鈍化=神戸雄堂
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8月9日に、内閣府は2019年4~6月期のGDP(国内総生産)(1次速報)を公表する。1~3月期の実質GDPは成長率こそ高かったが、外需寄与度が大きく、内需は力強さを欠いた。4~6月期は外需寄与度がマイナスに転じ、成長率が鈍化するだろう。
18年は天候不順や自然災害の影響で、四半期ごとにマイナスとプラス成長を繰り返したが、19年1~3月期は前期比0.6%(年率2.2%)と18年10~12月期に続いて潜在成長率を上回る高い成長となった。しかし、1~3月期は内需の柱である民間消費が前期比マイナス0.1%、設備投資は同0.3%と低迷し、高い成長率の主因が内需の弱さを反映した輸入の減少や在庫の積み上がりによるもので、内容は悪かった。
4~6月期は外需寄与度がマイナスに転じるだろう。直近の貿易統計によると、4~6月期の輸出(季節調整値)が前期比マイナス0.1%、輸入が前期比1.4%と輸入が輸出の伸びを上回った。輸出は中国向けや半導体等電子部品などを中心に前年比マイナスが続いており、米中貿易戦争の激化やIT関連需要の一段の落ち込みで回復が遅れている。
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週刊エコノミスト
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