今週のポイント インドの国内総生産(8月30日) 先行き不透明感から景気低迷=斉藤誠
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8月30日にインドで4~6月期のGDP(国内総生産)が公表される。1~3月期の実質GDPを振り返ると、成長率は前年比5.8%増となり、10~12月期の6.6%成長から低下した。インド経済は16年末の高額紙幣廃止や17年7月の物品サービス税導入に伴うショックからの回復局面が昨年前半に終わり、その後はノンバンク金融会社の流動性不足を受けて減速傾向だ。
4~6月期の実質GDPは、まず経済をけん引する民間消費が低調に推移しよう。4~6月は総選挙関連の支出拡大が見込まれる一方、自動車販売台数(二輪・三輪含む)が前年比12.3%減(1~3月期:同7.6%減)と落ち込み、消費者物価上昇率は同3.1%増(1~3月期:同2.5%増)と上昇した。
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週刊エコノミスト
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