週刊エコノミスト Online最新!信金ランキング2019

合併で進む信金の「地銀」化 規模に見合うガバナンス強化を=大庫直樹

 信用金庫は、もともと信用組合と同根である。1900年に制定された産業組合法を根拠法に信用組合がスタートし、農村部の組合は農協となり、市街地信用組合が信用金庫になった。準市街地信用組合は、そのまま信用組合となり、職域(県警や市役所、大企業など)であったり、業域(医師など)であったりと、より個性を強めている。

 ただし、コミュニティーのための金融組織であることには変わりがない。そのため、税制上の優遇もある。ところが、コミュニティーのためであるべき信用金庫が、次第に株式会社として営利組織の面を持つ「地方銀行」と同じような業容に、少なくとも外見上は近づきつつある。

残り2165文字(全文2446文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月9日号

EV失速の真相16 EV販売は企業ごとに明暗 利益を出せるのは3社程度■野辺継男20 高成長テスラに変調 HV好調のトヨタ株 5年ぶり時価総額逆転が視野に■遠藤功治22 最高益の真実 トヨタ、長期的に避けられない構造転換■中西孝樹25 中国市場 航続距離、コスト、充電性能 止まらない中国車の進化■湯 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事