マーケット・金融勃発!通貨戦争

「プラザ合意」に学べるか “ドル安協調”なくば世界経済は縮小へ=重見吉徳

(注)ドルの実質実効為替レートは1973年3月を100とした指数(出所)米経済分析局(BEA)、FRB、ブルームバーグよりJPモルガン・アセット・マネジメント作成
(注)ドルの実質実効為替レートは1973年3月を100とした指数(出所)米経済分析局(BEA)、FRB、ブルームバーグよりJPモルガン・アセット・マネジメント作成

 最近の金融市場では、ドル高に歯止めがかからず、米国による保護主義の圧力が強まっている。こうした状況は、1985年9月22日のプラザ合意に至る局面と似ている。

 プラザ合意とは、当時の主要5カ国(G5)の蔵相と中央銀行総裁がニューヨークのプラザホテルに集まり、ドル高是正のため、外国為替市場への協調介入で合意した出来事を指す。くしくもプラザホテルとニューヨークのトランプタワーは、5番街を隔てて、目と鼻の先に位置している。

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