東京市場 ストラテジストが読む 本格反転できる準備が整う=隅谷俊夫
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日経平均株価は8月に3度、2万円に迫ったが、いずれも大台割れを回避した。要因として、(1)1株当たりの純資産(約2万円)が下値を支えたこと、(2)昨年10月から始まった調整期間が11カ月に及び、本格調整した2015年8月から16年6月までの11カ月に並んだこと、(3)米S&P500種指数を東証株価指数(TOPIX)で割ったST倍率が12年9月以来の2倍に迫り、日本株の出遅れ感が強まったこと──が挙げられる。
これでいつでも本格反転できる準備は整った。米中貿易摩擦は長期化しそうだが、久々に日米欧が協調緩和に乗り出す可能性が大きいことが反転のきっかけになると期待される。
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週刊エコノミスト
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