今週のポイント インドネシア金融政策決定会合 米利下げとルピア安定で追加緩和へ=斉藤誠
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インドネシア金融政策決定会合(9月18~19日)
9月18日から19日にかけてインドネシア銀行(中央銀行)が月例理事会(金融政策決定会合)を開催する。インドネシア中銀は今年7、8月に2会合連続で利下げを実施し、政策金利を計0.50%引き下げた。9月の会合でも追加利下げが実施されるだろうか。
昨年末に米連邦準備制度理事会(FRB)がハト派化して以降、米ドル安が進み、新興国通貨が堅調に推移している。新興国の間では、これを契機に景気下支えを目的とした利下げを実施する動きが増えている。
インドネシア中銀の利下げも世界的な金融緩和の流れに乗った判断だが、8月の利下げは市場予想に反した決定だった。8月はトランプ米大統領が対中追加関税第4弾を発表すると、投資家のリスク回避姿勢が強まって資本流出が生じ、インドネシアの通貨ルピアがやや軟調に推移していたためだ。この予想外の利下げは米中対立激化による国内経済の下振れリスクを警戒したものとみられる。
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