東京市場 ストラテジストが読む 調整一巡、景気敏感株など有望=三井郁男
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世界の株式市場は、金利上昇が始まると同時に反転し、日本株は急上昇し水準訂正が進んだ。既に日本株は国内外の投資家の注目度が低下し、売買代金も低迷。そのタイミングで、それまで上昇していた銘柄が売られ、下落が続いた銘柄が上昇する強烈な逆張りが起き、低迷していた銀行株などバリュー(割安)株が急上昇した。
米中貿易戦争の長期化が実体経済に大きく影響が出始める中、中国とドイツが追加の金融政策や財政政策を実施する可能性が高まり、過度な景気悪化懸念が後退したこともプラスに作用。景気の悪化懸念に沿って進んだ急激な金利低下期待の巻き返しが生じ、債券買い・株式売りのポジションが解消され、金利上昇と株高が同時に生じた。同時にドル買いポジションや、グロース(成長)株の買い持ち・バリュー株の売り持ち…
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週刊エコノミスト
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