NY市場 米中交渉に振り回される展開=平秀昭
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8月には米中貿易摩擦が悪化し米株式相場は調整を強いられたが、9月に入って米中双方が歩み寄っている様子が見られ、市場では米中通商協議が暫定合意に達するのではとの期待感が高まりつつある。貿易摩擦への懸念が和らいだことを受けて、米主要大型株で構成されるS&P500指数は節目の3000ポイントを再度回復した。
しかし、米中通商協議の今後の進展については慎重に見守る必要があろう。まず、これまでの交渉過程においても、交渉再開後に結局合意に至らず交渉が決裂するというパターンが繰り返されてきた。また、知的財産権の保護や国有企業問題等に関しては、米中間の主張の隔たりは大きく、合意のめどは立っていない。
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