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動く朝鮮半島 「3度目の米朝会談」を整備 韓国に漂い始めた楽観論=徐台教

 米中のはざまで膠着(こうちゃく)状態が続き、東アジアの不安定要因となっていた朝鮮半島情勢だが、韓国内でようやく南北関係の改善への期待が広まりつつある。9月に入り、米国務省のビーガン北朝鮮政策特別代表が対話の重要性を表明し、長くカウンターパートを務めた北朝鮮の崔善姫(チェソンヒ)外務次官が「9月下旬に米国と向き合う」と明かしたからだ。

 今年2月のハノイ米朝首脳会談が物別れに終わって以降、その余波を受ける形で南北関係も悪化の一途をたどってきた。例えば、公式的な南北対話は9カ月にわたって行われていないし、国連機関を通じ支援する5万トンのコメも拒否されている。8月には米韓合同軍事訓練に業を煮やした北朝鮮当局は「二度と(交渉の)席につかない」とまで言い放った。

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